今季で発売終了となるスルッとKANSAI3デイパスを使って姫路方面に行ってきました。
阪急の始発で出発、梅田で阪神に乗り換えて直通特急に乗車。朝早いこともあり爆睡し起きたら飾磨でした。姫路で神姫バスに乗り換えますが、時間があったのでここに寄り道。
まぁ言わずもかな、小ブログで何回か取り上げた高尾アパートこと姫路市営モノレール大将軍駅です。8月に限定で公開したそうですが、解体工事がすでに始まっています。しかしこの跡地はどう活用するのでしょうかね。
姫路駅前から神姫バスに乗車し終点の姫路港まで。姫路港は小豆島に行って以来ですが、今回の目的は小豆島ではなく、姫路市の沖合にある家島諸島の坊勢島です。家島諸島の有人島は4島ありますが、そのうち坊勢島と家島にはコミュニティバスがあるというのを聞いており、気になっていたのでした。
輝観光「はるか」@姫路港
なお坊勢島へのアクセス航路は坊勢汽船と輝(ひかり)観光が担っていますが行きの船は輝観光の「はるか」でした。片道運賃は1100円也。
9時ちょうどに姫路港を出港し30分ほどで坊勢港に到着します。
バス発車まで20分あります。少しだけ港を散策。旅客船と漁船が入り混じっていていかにも漁師町という感じですね。
さて、坊勢コミュニティバスとご対面です。
坊勢コミュニティバス・姫路501 で 7207@旅客船ターミナル
どんな車両が来るのだろうと思ったら5人のりのワゴン車でした。小型バスやハイエースのバスはたまに見かけますが完全なワゴン車のバスというのは初めて見た気がします。とはいえ島内では住宅地の狭隘や狭い道路もありますし小回りの利くワゴン車は適材適所なのでは。
9時50分に発車。乗客は私を含めて3人でした。途中の道端で時間調整を兼ねてか前日に行われた祭りのことで道端のおじさんに話しかけたり、景色を見るために私の座席の窓は開けっ放しなどバスとは思えぬゆるさ。なお先にいた乗客2人はバス停ではない場所で降車していきました。チラシや時刻表にはとこでも降車できる旨の記載はありませんが、その辺りは柔軟に対応しているのでしょう。
さて、先ほどの2人が下車してからは私と運転手のおじさんだけ。乗車客もいなかったので運転手が島の見どころや施設の名前を教えてくれます。地方のバスだとこのように距離が近いのは珍しくありませんが、ここまで密着なのは初めてです。これが島で2つしかない病院、消防署、中学校の場所はここだよ等々。
なお車窓は山を越える場所もありましたが海に面しており、窓も開いたままなので抜群でした。
10時頃に漁協前バス停を通過しましたが、ちょうどそこに飾磨消防署の出張所がありましたがそこに救急車が止まっています。運転手に、軽の救急車は珍しいから写真を撮るために外に出ていいよと言われ、お言葉に甘えて写真を一枚。
救急車はあまり知らないのですが、たしかに軽の救急車は初めて見た気がします。山がちで道路が狭い島の事情に合わせた車両といえましょう。
なおこの坊勢コミュニティバスの運行日は月~土曜日で、平日(木除く)は朝8時から夕方16時までだいたい1時間1本運行されており、この手のコミュニティバスでは比較的本数が多いのではないでしょうか(なお木・土曜日は6便運行で午後運休です)。
狭い島内なのでそこまで乗車時間は長くなく、30分ほどで坊勢港に戻ってきました。運転手としばらく会話してバスを下車します。いわゆるコミュニティバスは運転手と乗客が近く、私も岩泉駅から小本駅(当時)まで乗った岩泉町民バスの運転手と車内で会話をしていたことがありましたが、わざわざ見どころを案内したり写真を撮るために停車するというのは初めてで、まさしく地域に密着した運行をしているのだなという印象を受けました。
なお上記の写真は起点である旅客船ターミナルバス停ですがこれを見てわかる通り、スクーターが多いことが分かります。実際港の周辺を少し歩きましたが、スクーターに乗った人を多く見かけました。山が多く道が狭いので小回りが利き重宝しているのでしょう。坊勢コミュニティバスのターゲットはスクーターや車に乗れないお年寄りなどではないでしょうか。
1時間ほど坊勢港の周辺を散策し坊勢汽船に乗って姫路港へ戻ります。この便は男鹿島経由の便ですがほぼ寝ていて気が付きませんでした。姫路港には12時前に戻り、そのまま駆け足で神姫バスに乗車します。
続きます。