コロナ禍を挟んで3年ぶりの祇園祭前祭の山鉾巡行、しかも3連休ど真ん中の日曜開催とあってさすがに行く気になれず、混雑回避と避暑を兼ねて但馬の鉱山へ。
福知山、和田山と乗り換えて播但線の生野で下車。西口のバス乗り場へ向かいます。
生野駅から「夢但馬周遊バスたじまわる」の鉱石の道号に乗車します。この「たじまわる」は湯村温泉、城崎マリンワールド、出石など但馬エリアの観光エリアを周遊する定期観光バスで、1日乗車券が500円と破格の値段(バスガイドつき)。とりわけ鉱石の道号が周遊する生野銀山、神子畑、明延はバスの本数が少ないだけに一度に回れるのは非常にお得ではないでしょうか。
10時20分に生野銀山に到着。ここは再訪問、改めて坑道内を見学します。
生野銀山の坑道前にあった石像。Google Chromeにしか見えません。調べてみると、1996年に三菱経営移行100周年の記念モニュメントとして設置されたもので彫刻家の牛尾啓三氏の作品とのこと。
生野銀山には明延鉱山の一円電車や坑内で使用された車両も保存されていますが、右の坑内車両は塗装が茶色になっていました。11時45分に発車、生野駅に寄り道し次は神子畑鋳鉄橋。
バス車内より前面部分のみ保存されているC57 93を撮影。いつのまにかきれいになっていました。
神子畑鋳鉄橋は鋳鉄橋としては現存する日本最古の橋で、1977年に重要文化財に指定されています。バスの停車時間は5分。ささっと橋を撮影し駐車場そばで保存されているこの車両を見学。
神子畑鋳鉄橋そばで保存されている鉱車2両です。傍らの看板には「神新トロッコ(神子畑~新井間」という説明板がありました。正式名称は神新軌道で、神子畑と新井を結んでいた運搬軌道ですが1957年に廃止されています。看板には当時使用されたものとは書いていませんでした。他の鉱山で使用されたものを用いたイメージ展示かもしれません。
神子畑選鉱場へは12時30分に到着。ここでは35分ほど散策時間が設けられています。建物の基礎部分やインクラインが残され、トロッコのレールの跡も。なかなかエロい配線ですね。なお神子畑地区は新井からのバスが一応ありますが、平日月・金のみ4往復運行されるだけとなっています。
神子畑選鉱場跡には一円電車の車両が3台保存されています。電気機関車5号、客車わかば号、鉱車36で、電気機関車と客車は兵庫県指定文化財に指定されています。
神子畑選鉱場跡のシックナー(沈殿分離装置)下にも何両か車両が保存(放置?)されています。場所的に神子畑選鉱場で使用されたものでしょうか。
外から確認できたのは鉱車224、368、無番、バケットローダー3両でした。整備する予定とかあるのでしょうか。お次は明延です。
1時間半ほどで明延に到着。そういえば以前にも明延に来ていましたが、まずは動態保存されている一円電車を見学・体験乗車。ボギー車の客車「くろがね号」です。こちらは前回訪問後に兵庫県指定文化財に指定されました。
左は訪問後にやってきたアクティオのBL478、427、416。右は国土交通省立山砂防軌道で使用された2-10-190「安政」です。
あけのべ憩いの家で手続きをして再びバスに乗車。探検坑道へ向かいます。2組に分かれて坑道内を見学。坑内の保存車をゆっくり撮影する暇はなく、小走りで撮影しながら進みます。前回もそんな感じで途中離脱して明延バス停まで走ったなぁ。今回は幾分余裕があります。
なお小ブログで以前触れたとおり、明延鉱山の車両はこの近くのあけのべ自然学校でも保存されていますが、鉱石の道号は通過するので注意。15時40分に探検坑道を出発、道の駅ようか但馬蔵に寄り道し16時50分に八鹿駅に到着。バスの終点は和田山駅ですがここで下車します。帰りは特急きのさきで帰宅しました。
定期観光バスというものに乗車したのはそういえば初めてです。なかなか効率よく回れたので興味深いコースがあったらまた乗ってみたいと思った次第。
今回の更新は以上です。
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- 2022/07/31(日) 21:29:35|
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